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2012年11月 5日 (月)

33陣【みんなの感想】

33陣のメンバーの感想です。

けんじ、いっちー、あみ、あきら、みぃ、なおり、ふくちゃん、もぎちゃんの順です。


☆けんじ

 今回の花育で出会った、ひとりの女の子を紹介します。

 

彼女は僕の腰くらいの身長で、4歳~5歳くらい、お父さんと2人で花育に来てくれました。お父さんは少し離れたところに立っていて、娘のようすを遠くからそっと見守っています。

 

僕はその女の子といっしょに花を選ぶお手伝いをしました。ひとり8本まで、好きな花を選びます。

バラやガーベラ、スプレーマム、ユウギリソウなど、色とりどりのきれいな花が並んでいて、鼻を近づけるといい香りがしました。

 

その女の子は、11本ていねいに花を選んでいるようすでした。

何本か選ぶと、手に持っている花を見て、「いち、にい、さん、よん・・・」と本数を確認し、残りあと何本選べるのか、じっと考えていました。

 

花選びに数分が経ったころ、その女の子は突然しゃがみこんでしまいました。

「どうしたの?」と声をかけると、意外な答えが返ってきました。

 

「う~、まよう~」

 

手に持っている花、これから選ぶ花、交互にじっとみつめて、たくさんの時間を花と向き合っていました。

僕は初め、何か問題でもあったのかな、具合わるくなっちゃったかな、と心配したのですが、その意外な返答に、彼女がそこまで真剣に花を選んでくれているんだということに気付きました。

 

花を選んだあとは、自分でつくったかわいい花瓶に、花を切って生けていきます。

花を切るときも、慎重に、1本生けては、花瓶のようすをじっと眺めていました。口数の少ない、おとなしい女の子でしたが、ある花を生けたとき、

 

「電気にしかみえないね」

 

と笑っていました。僕はどこが電気なんだろうと不思議に思いましたが、しゃがんで彼女の視点になって眺めてみると、その理由にはっと気づきました。

彼女の位置から見えるガーベラは、見上げたところに花びらが垂れて広がっていて、まるで部屋を照らしている電気のようでした。

 あとから知ったのですが、その女の子はお母さんの誕生日のために花を生けていたそうです。

 

僕は今回、7陣以来の東松島で、「被災地にために何かしたい」と思って参加しましたが、逆に僕がたくさんのことを与えられました。特にこどもたちの存在は大きく、自分の中ですごく大きな出会いとなりました。

 33陣に参加できたこと、一緒に活動をつくったみんなや、東松島で新しい出会いがあったことに感謝します。

 

 

 

☆いっちー

 

私は、今回初めて被災地を訪れました。私は熊本に住んでおり、これまで震災後の情報はメディアを通したものしか得ておらず、震災の影響をほとんど感じていませんでした。

東松島に着いて、現地を見学する時間をもらい、震災の傷跡を目にしたとき、その破壊具合に現実味が感じられず、ぼーっとしてしまいました。

 

今回の活動内容は花育というもので、子どもたちと接するということで、活動前は少し不安がありました。しかし、活動が始まってみると、余計なことは全く考えず、自然と真剣に子どもたちに接していました。普段から頭で考えることの多い自分が、このように頭より先に体を動かしていたことに少し驚きました。

 

お祭りが終わった後、たくさんの人が「~のため」というようなことではなく、動機がない状態で一生懸命に行動しているのではないかと感じ、“社会”というものを意識しました。

また、子どもの自由さに触れる中で、自分が大人になりつつあると感じ、はっとする気持ちがしました。

 

被災地を訪れてから1週間しか経っていませんが、新聞などから得られる被災地の情報に対して、前とは明らかに違って、より自分に近いものとして見るようになりました。これは、直接被災地に行ったからこそ得られる新しい見方だと思います。

2日間だけでも感じることが多く、どんな形であれ、また被災地を訪れたいです。

 

 

 

☆あみ

 

今回、子ども秋まつりでの花育で特に印象的だったのは、子どもたちの輝きでした。 


 
 花育の目的の1つに、子どもたちを、震災後のショックや仮設住宅での抑制された生活から解放し、自由な発想で花を生けたり、自由に感情を表現したりしてもらうということがあるそうです。


 カッターや花用のはさみを使った難しい作業もありましたが、子どもたちは一生懸命取り組み、それぞれの感受性を活かして、独創的で生き生きとした作品を作ってくれました。 


 
 まばたきを忘れているのではないかと思うくらい集中して飾り付けたり、
 何種類も並んだ花の前を、好奇心のままに行ったり来たりしたり、
 とびっきりの笑顔で「ありがとうございました」と帰って行ったり・・・
 微笑ましい姿が、今も目に浮かびます。
 
 

 よく感じたのは、子どもは思った以上に親の目を気にしているということ。
 保護者の方には、子どもの自由にさせてあげるようお願いしていたのですが、
 「そんな地味なお花えらぶの?」「あのお花がいいんじゃない」と、
 つい横から口を出してしまう方も少なくありませんでした。
 その声に、「お母さんは、この花いやなんでしょ」と選ぶのを躊躇してしまう子もいました。
 でも、その子はやっぱりその花を選びました。



 そうした子どもたちの姿に、「地味」や「派手」、「いい」や「わるい」という価値観に、
 決められた基準なんてないのだということを、改めて気づかされました。
 一般的な常識や、他人の目を気にせず、自分の心に従うこと。
 大人に近づくにつれて、私たちができなくなっていくことなのかもしれません。
 

 一生懸命で真っ直ぐな子どもたちに、きらきらとした輝きを感じました。
 きっとその輝きは、震災によるダメージや生活の支障を超えていくために必要不可欠です。


 こういった彼らの姿を見ていると、子どもの生まれ持った輝きを感じ、あたたかい気持ちになりました。
 
 また、作業をしながら、学校や家での話をしてくれる子もよくいたのですが、友だちや周りの大人のことをよく見ていて、彼らは彼らなりに考えたり悩んだりしていると感じました。


 彼らは、「被災した子どもたち」である以前に、震災前も後も変わらない、日本中のどことも変わらない、今を生きる「子どもたち」なのだと、思い出させてくれました。


 子どもたちと過ごした時間は本当に楽しく、元気をもらいました。
 この輝きがあれば復興できると、信じさせてくれます。
 ですが、もちろん、決して楽観的には見ていられません。
 



 今回、きすちゃんに、私が4陣で昨年5月に泥かきをした地域に連れて行ってもらいました。


 その頃と比べれば、大分がれきが片付き、新しい道もできていました。
 でも、目に見えるもの以上に、目に見えない傷の大きさを忘れたくない。
 前泊で泊まった仮設住宅の壁は、隣の人の寝息が聞こえるくらい薄く、思いきり笑うこともできませんでした。


 風が吹いただけでも大きく振動するので、住民の方は「地震が来たと勘違いしてしまう」と話していました。


 
 心の復興のスピードは皆ばらばらで、きっと、まだ長い時間がかかります。一人ひとりの心が癒えていくよう祈るばかりです。

 CFFの活動が続くことで、そのお手伝いをできればと思います。
 たくさんのことに気づかせてくださる東松島の皆さんに感謝して、自分はどう生きるかを考え続けたいです。

 


☆あきら

 

今回で宮城県の東松島に行くのも5回目。


初めて私が、東松島に行ったのは、去年の10月の野蒜小学校の復興祭の時。
その時は、震災後初めての冬を迎える前で、家が流されてしまった人たちは、なにか焦っているように感じました。


しかし、2度目の冬に入る、今回の10月。
今回は、去年に比べてぎすぎすした雰囲気も減ってきていて、人々からも多くの笑顔があふれていました。
東松島の人と話していても、震災の話はあまりなく、普通の会話が弾みました。

東松島に行く途中にある、松島海岸の駅。
去年は、観光客は全然いませんでした。
しかし今年もう一度同じ所を通ってみたら、多くの観光客の方が戻っていました。
単純に、嬉しさを感じました。


一歩一歩少しずつ、日常が戻ってきている東松島。
単純にこの現実が嬉しかったです。



しかし、津波が大きくきた沿岸地域は、まだほっとかれたまま。
この後どうなっていくのか、未来が見えなかった。


前訪れた時は、まだ家の基礎が見えていたのに、雑草が伸び放題になって、それすら見えなくなっていた。もともとなにがあったのか分からないほどに。
このままどうなってしまうのであろうか

花育には、多くの子どもたちが来てくれました。
この子どもたちと、たくさん笑いながら、花を生けて。

この子どもたちが、きっとこの東松島の未来を創っていきます。

これからも、この子どもたちのために、そしてこの子どもたちと共に、よりよい未来を創っていきたい。これからも関わっていきたいです。

 

 

 

☆みぃ

 

33陣は私にとって10ヶ月ぶり、2度目の東松島でした。

最近自分のことに精一杯で
震災のことから気持ちが離れていたのが正直なところ。


でも今回視察させてもらった時に
前回視察させてもらったときの事を思い出しました。

あの時感じたことを少しでも忘れていた自分がとても情けなくて
あの瞬間東松島に居ることが申し訳なくて実はへこんでました。



持続的な支援



この言葉を改めて考えました。



花育は本当にすてきな時間でした。

久しぶりに触れあうこどもたちは
無邪気で純粋。


やっていることは難しいことではないけれどひとつのことに集中、熱中し全力で取り組む姿はいつも人として大切なことを改めて教えてくれます。

わたしはこどもたちを被災地のこどもたちというくくりで見たくないと思っています。

勿論、見えない傷を持っている子もいるから気をつけないといけないこともたくさんあるけど
なんか一人の人として向き合いたいから。

うーん。分かってもらえるかな?

この表現で()
ごめんね!説明へた!



日本人として
CFF
の一員として
被災地を訪れる者として
私として

大切にしたいことを33陣は改めて考えさせてくれました。

皆さんありがとうございました!

 

 

 

☆なおり

 

東松島は今回で6回目の訪問。

図書館のお祭りは4回目でした。



初めて参加したときは震災直後の5月、2回目参加したときはその7月。

まだ、余震が続く中お祭りは行われていました。



余震が来ると当時を思い出して、

怖がるお母さん。

震災のことを話す子ども。

野蒜の被災地あとはまだまだ片付けが進んでいなく

3月11日の当時とほとんど変わらない状況。



そんな状況だったのですが、1年7ヶ月たった今は

新しい生活が始まっているという印象。

新しい家が建ち、地元の方がお祭りで出店する数が増え、

人の雰囲気もやわらかくなっていました。



また、お祭りの次の日、

みんなとは別に宮城に残り、

現地職員のきすちゃんに

南三陸町のほうへ連れていってもらいました。



南三陸町の沿岸部は家の基礎部分を壊し、土地をキレイにしているところ。



その場所でアートがあったことがとても印象的でした。

(南三陸で昔から親しまれている「きりこ」をつかっていました)

芸術は物や気持ちの余裕がないとできないことです。



今回は「確実に、復興に向かっている」

ということを感じました。



きっと、これからも復興にむかってどんどん先に進んでいく被災地に対して、物理的距離が離れている私たちは、支援することもなくなっていくと思います。

ですが、気持ちはずっと応援していきたい。お祭りを楽しんでいる子供たちをみて、元気に活動する図書館の方たちに再び会い、そう強く思った陣でした。

 

 


☆ふくちゃん

 

秋のこどもまつりは、昨年に続いての参加です。


今年は去年にも増して、たくさんの子どもたちの姿がありました。
その中で感じたことは、こどもたちの変化です。

当時は震災から1年も経過しておらず、住居を失った方はようやく仮設住宅へ落ち着いた頃でした。
こどもたちの表情もどこか硬く、話しかけてもぎこちなく感じられました。
しかし、今回はたくさんの笑顔が見られ、被災地で活動していることを忘れそうになりました。


時間の経過とともに、日常生活を取り戻しつつあるのでしょうか。
それぞれ価値観は異なるので安易なことは言えませんが、復興へ向けて確実に前進していると思います。
大人たちもすこし心に余裕が生まれ、それがこどもたちにも影響しているように感じました。


また昨年は親に連れられて、促されるように参加した子が多かったと記憶していますが、
今回は事前に花育の開催を知っていたのか、友達やひとりで来てくれた子が何人もいました。
すごく楽しみにしていたようで、待っている間もうれしそうに他の子の様子を見ていたのが印象的です。


ある子は花育の待ち時間に『忙しそうだから、受付を手伝ってあげる!』と言ってくれました。
なんとその子は、1月にCFF が鹿妻の地区センターで行ったイベントに来てくれた子でした。
予想もしていなかった言葉と再会に、驚きとうれしさが混在しました。


私は今回の活動で、いくつかの『変化』を肌で感じることができました。
それは継続して携わってきたからこそ、感じられたことです。
でもここまで続けられたのは、想いを一緒に活動する仲間や、CFF職員の支えがあったからだと思っています。

 ありがとう!

これまで被災地支援に携わったみなさんへ、とても感謝しています。

 

 


☆もぎちゃん

 

私は今回、初めて被災地を訪れました。


大学で原爆被害のことをよく勉強したからか、自分の目で見れるものは見ておかなくてはという意識がありましたが、最初に車で東松島に入って行った時、1年と7ヶ月が経った被災地は「案外きれいだな」というのが第一印象でした。


でも被害の酷かった沿岸部の中学校へ視察に行った時は、その荒廃具合になかなか実感がわきませんでした。


そしてその中学校の周りは、それこそきれいに何もなくなってしまっていて驚きました。震災前はたくさんの家が建っていたそうです。

少しだけ内陸の方へ行くと、形は残っているけどボロボロな家と、新しくきれいな家が混在していて、こんな津波の爪跡が残る場所でもなおそこに住み続けたいと思う住民の方の想いを感じました。



イベントの花育は、楽しかったです!


子どもたちは元気で、会話の中から震災のことは出てこず、「被災地の」ではなく、他の地域で開催されるものと変わらない普通のお祭りに参加している感覚でした。

今回は子どもたちと関わる内容でしたが、また被災地を訪れて、今度は大人の方のお話も聞いてみたいなと思いました。

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